こんばんは、つつのんです。
今日仕事の帰りにスーパーに立ち寄ると、すらっとした35歳ぐらいかなー
すごい美女を見た。
キャー、ちょっと素敵
人気のないスーパーなので、夕飯前にもかかわらず買い物客があまりいない。
だからすぐに目についた。
あまりにもチグハグすぎる。
異空間にいるミセスモデルみたいな美女。
長い髪もきれいだわね。
いいなぁ~。
きっと、ご主人もすてきなんだろうな~。
ふと足元を見ると、パンプスに生足だ。
上は、ちゃんとコートを羽織ってはいるが、寒くないのか?
今日、午前中は雪降ってんだよ。
もしかして、我慢ゲームでもしてるのか?
そんなはずはない。
ルックスを守るための彼女の努力が垣間見えた。
やっぱり、美女じゃなくていいや、そう思った。
この美女は、このさびれた店で一体何を買うのだろう。
ふと気になって、さりげなく後をつけてみた。
彼女が向かったのは、お総菜コーナー。
砂肝の炒め物とほうれん草のお浸しを買っていた。
どう見ても一人分だわ。
もしかして独身?。しかも一人暮らしか?
オッ!丸美屋の納豆をかごに入れた。
次は、ビールコーナーで立ち止まった。
ちょうどその時、お肉コーナーで、割引のセールが始まった。
20パーセント割引シールが貼られている。
その日、私には重要な任務があった。
鶏のもも肉をゲットしなくては来た意味がなーい!
と思い、お肉コーナーへと小走った。
その間10分ほど。
私が任務を遂行している間に、彼女は消えた。
まあ、いいか。
その日の我が家の食卓に予定外の丸美屋の納豆が追加された。
私って、何かと影響されやすいのよね。
後になって、彼女のことが気になってきた。
あれから家に帰って一人寂しくビール片手に砂肝をつまんだのだろうか。
納豆は、明日の朝ごはんに食べるのだろうか。
生足の美女は、私の中で羨む存在ではなく、いつしか、不幸な寂しい女に変わっていた。
やっぱり普通が一番よね。