ここ最近、やたらと振袖のDMがくる。
高校卒業した娘の成人式が2年後に控えているので、ターゲットになっているのだろう。
ご丁寧に、届いたかどうか確認するために電話までしてくる業者もいる。
「〇〇さんのおかあさまですか?嬢さまの成人式用の振袖のカタログを送らせていただきましたが、お手元届いてますでしょうか」
何で、見ず知らずのオメーがうちの娘の成人式まで知ってんだ?
親戚でさえ、うちの娘のトシなどロクスッポ覚えてないと言うのに。
いったいどこから調べてくるのだろう。
しかも、ありとあらゆる着物の業者から送ってくる。
もう、15件はきてるかなー。
3年ほど前、子供チャレンジで有名なベネッセコーポレーションの個人情報漏洩事件が話題になった。
昔利用していたうちの娘の情報もこの時漏れている。
対応は、手紙でお詫びの文書が来ただけのあっさりしたものだった。
そして、2年ほど前、今度は私の日本年金機構の個人情報が流出した。
今でもその時の詫び状は取ってあるが、
この時流出したのは、基礎年金番号、名前、生年月日、住所の4つ。
さすがに基礎年金番号はダメでしょ。
ウイルスメールによる不正アクセスが原因で、今後このようなことがないように再発防止に
努めるとのことが書かれていた。
ありきたりな詫び状である。
老後の命綱があまりにも軽く扱われている。
詫び状から一か月ほどして、新しい年金手帳が送られてきた。
基礎番号が変わり、手帳の色もオレンジからブルーに変わった。
私のように、つつましく地味にひっそりと生活しているものでさえ、こういったことが簡単に
起こる。
個人情報保護法が施工されて、もうかれこれ10年以上たつが、一向に収まりを見せない
流出事件。
むしろインターネットが普及して逆に増えているかのように見える。
そりゃそうだ、不正アクセスなんて日本じゃなくてもどこからでもできるのだからね。
つい先日も法政大の不正アクセスによる情報流出がニュースで流れていた。
GMOペイメントゲートウェイのクレジットカード流出なんてのもあったよね。
会社の規模が大きいところは、ニュースにもなるが、小さい会社の小さい情報流しなんて、表ざたにならないだけで、結構あるのではないだろうか。
住所、氏名、年齢ぐらいだったら物理的な被害がないので、
罪悪感も少ない。
しかも一回洩れれば、次から次に使いまわせるのが情報と言うものだ。
多くの個人情報は、ダダもれなのかもしれない。
しかも、個人情報なんて意外と身近なところにあるものだ。
事実、私が働いているお店でも、多くのお客様の個人情報がある。
住所、氏名、職業が分かる。
身分証で確認しているから、正確なものだ。
もしも悪意のある人間がいたら、お店の情報を持っていくことぐらい簡単だ。
もちろんそんな人間は、私の働く店にはいないけどね。
個人情報流出、どんなに防ごうと思っても、防げないのよね。
人の心に悪意と言うものがある限りね。
今日お店で、なじみのお客さんに一緒に働くF子の体重バラしちゃったよ。
個人情報漏洩罪だ。
私は悪くなーい!
聞く方が悪いんだ。
本当にそうかい?
やっぱ、明日、F子に謝ろう