つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

初めての1000円カット、騙されたと思って行ってみて!

最近、職場の近くにカットハウスが開店した。

料金は、1000円で15分ほどでカットができると言う。

最近やたらと、あちこちに低価格のカットハウスができている。

 

同僚が、ここにイケメン美容師がいると言っていた。

私の働く店では、ちょっとした噂である。

しかもイケメン美容師が、韓国俳優のヒョンビンに似てるとF子が言うのだ。

F子も韓ドラ大好きである。

 

え?ヒョンビンって、「私の名前はキムサムスン」に出てたあのヒョンビン様?

私はこのドラマが大好きである。

録画しているので4回は見た。

 

最近のヒョンビン様主演のドラマでは、「シークレットガーデン」や「ジキルとハイドに恋した私」がある。

年甲斐もなく・・・・再び胸キュンさせてくれたものだ。

 

別に、ヒョンビン様が目的ではないが・・・・・

いや当然それが目的に決まっている。

 

いい訳ではないが、そのカットハウスはカットがうまいと友人からも聞いていた。

1080円で、カットがうまいと聞けば、そりゃ行くわよ。

 

断じていうが、不純な気持はこれっぽっちもない!

何も取って食おうと思っているわけでもない、

ひっそりと遠くから眺めようと・・・・・

いや、出来れば近くでうっとりと眺めたい。

それぐらい、おばさんが楽しんでもバチは当たるまい。

 

お店に入ると、男性美容師3人、女性美容師1人でカットは4人できるようだった。

待ち人が、6人いた。

 

料金は前払い制で、カット券の自動販売機で、券を購入した。

 

10人以上座れる長ーい椅子が窓側にあり、そこに座って待っていると、何かバスにでも乗っている気分になった。

これでつり革でもあればバスそのものだ。

 

前方でカットをしている鏡に映し出された、4人の美容師達、すぐにヒョンビンを見つけた。

彼は向かって一番右側にいた。

 

身長が高く、すらっとしている面長のイケメンだ。

F子の言ったとおり、確かに何となくヒョンビンに似ている!

F子、よくぞいい店を見つけてくれた、お手柄だ!

 

左隣は、りゅうちぇるみたいに金髪の髪にヘアーバンドをしている若い美容師で、こっちも高身長で、スタイルがいい。

顔がなけりゃモテるだろうが、残念ながらイワシみたいな顔をしていた。

 

そして、次がその頭が上層部がまあるくハゲており、サイドの髪を後ろで束ねていた。

鼻ひげを伸ばしており、年齢不詳だ。

美容師のハゲって、初めて見たが、

プロが頭のお手入れしても、ハゲってやっぱり遺伝で、防ぎようがないのね。

 

一番左側は、コスプレ版アルプスの少女みたいな格好と髪型の女の子美容師だった。

 

何とも個性的な美容師さん達だ。

 

品定めしているうちに、あと一人で私の順番となった。

 

このままいけば、私がヒョンビンに当たるはずだった。

 

が、

 

ここで順番が狂った。

 

神様はいつも最後の最後でいつも私を見放す。

 

ヒョンビンがカットしていたセミロングの50代ぐらい?私と同年代だろう。

その女が急に髪の長さにケチをつけだした。

 

「3cmって言ったでしょ、あなた5cmは切ってるわよ!」

穏やかに言えば済むものを、わざと周りに聞こえるように大袈裟にいう女。

きつい女だ。

 

私は例外?だが、この年頃の女はタチが悪い。

 

女は50を過ぎると更年期障害の影響で性格が悪くなると、友人が自分のことは棚に上げて言っていた。

根拠は分からない。

 

だいたい3㎝切ろうが、5cm切ろうが、それが何なんだというのだろう。

そんな細かいことを気にするぐらいなら、高い料金払って、高級美容室に行ってから言えって

言いたくなった。

 

それなのに、素直に謝っているヒョンビン。

 

なんと、けな気なんだろう。

 

私はここで、あることに思い至った。

あの女が3㎝を5cmに言い間違えたのではないか?

きっとそうだ、そうに決まっている!

イケメン男子に、落ち度などあるはずがないではないか!

この女は、そんなことも気が付かないのだろうか。

 

若くも美しくもない50過ぎた女が、世の中に歓迎されていないことを、この女はもっと知るべきだ。

 

知っていたら、自分が人を責める立場でないことぐらいすぐに分かるだろうに。

 

私はそのことを知っているがゆえに、日々謙虚さを実践している。

 

バス、電車ではひっそりと伏し目がちに席を譲り、レストランに入っても、常に端っこの席を選び、病院の待合室でも部屋のすみっこで、名前が呼ばれるまで息をを潜めている。

人に文句を言うなんて、あり得ないことである。

 

どうかわたしを見習って欲しい。

 

しばらくすると、丁寧な対応に気を良くしたのか、50過ぎのセミロングの女の機嫌は

治っていた。

 

順番が狂った私は、ヒョンビンではなくイワシにカットされることとなった。

 

期待はしてなかったものの、外見から見る印象と違い、チャラい部分はなく、黙々と手際よくカットしてくれた。

言葉づかいも丁寧だし、髪の扱いも優しかった。

 

セミロングだっったのが、ショートボブに変身した。

 

ま、なかなかいいかも(=⌒▽⌒=)

いつもなら3800円かかってたのが、1000円プラス80円でカットができた!

 

おまけに、店が空いてきたのもあって、「肩がずい分凝ってますね」と言って、ツボ押しまでしてくれた。

また、行こう。

 

ヒョンビンに当たっていたら、F子に自慢しようと思っていたが、イワシでも全然よかった。

 

明日F子に教えてあげよう。

 

イワシもなかなかいいよ!