つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

他人の愚痴はちょっとだけ甘い

私の働くショッピングセンターでは、多くの人が働いている。

 

洋服を売ってる人もいれば、靴やバックを売ってる人もいるし、保険の相談に乗る人もいれば、スマホ操作の相談に乗ってくれる人もいるし、水晶で未来を占ってくれる怪しい人もいる。

当然、食べるものにも困らない。

和洋中にファーストフードとなんでもござる。

 

ふかふかの布団もあれば、ごろんと寝転びたくなるベッドも売っている。

 

トイレはウォシュレットだし、同じ敷地内には、スーパー銭湯まである。

 

生活に必要な全てがここにある。

 

かと言って、ここは生活の場ではない。

買い物をする場所だ。

そんなことは普通の人なら、誰でもわかることだ。

 

ホームレスでさえ、駅構内で寝泊まりすることはあっても、ショッピングセンターで一晩過ごそうとは思い及ばないはずだ。

 

まず警備員につまみ出される。

 

だが、閉店間際に店のどこかに隠れて息を潜めていることはできるニヤリ

やってみたことはないが、かなりの確率で成功するのではないか?

 

ちょっと変わったAさんは、

 

「ここって、泊まれないのかしら」

 

などと、ふざけたことを言うびっくり

 

「ベットもあるし、パジャマなんてその辺の洋服をちょっと拝借して翌朝返しとけばいいし、夜中にマラソンだってできるし、快適だと思わない?」

                 

                  
                                      

 

とても同意できるものではないえー

夜中にショッピングセンターで、マラソンなんて、頼まれてもしたくない。

 

本気とも冗談とも言える発言を平気でするAさんは、同じショッピングセンターの靴下屋さんで働いている。

45歳、子供はいないが口うるさいご主人がいるという話だが・・・・。

 

私は、Aさんの店でよく靴下を買う。

プライベートでの付き合いはないが、センター内では仲良くしている。

 

今日の昼休み、Aさんが一緒にご飯食べようと言ってきた。

 

私は、なぜかよく人から相談と称して、愚痴を聞かされることが多い。

そのほとんどが、解決を望んでいない相談事だ。

まあ、私に助言を求める人間などいないだろう。

私は、頼りない。しかもいい加減だショボーン

 

カレーうどんを食べながら、機関銃のようにしゃべるAさんは、

口いっぱいにうどんを詰めてしゃべる。

時々カレーの汁が飛んでいるガーン

もちろんご主人の悪口である。

昨日も、食事がまずいと言われ大喧嘩になったと言う。

 

話は、一方的にご主人が悪者ではあるが、私は彼女にも原因があるような気がしている。

先日も言っていたが、シチューに玉ねぎがなかったので、エビと人参だけで作ったとか、

味噌汁に、ちくわを入れてるとか・・・・・びっくり

昨日は、せっかく腕を振るってポトフを作ったのに、半分捨てられたという。

 

ポトフって腕を振るうやつか?

ただ材料ぶっこんで煮るだけだよね?

 

ご主人は、魚肉ソーセージが気に入らなかったらしい・・・・。

それがそもそもの喧嘩の原因だ。

 

「大変ねー」とは思わなかったが、とりあえず同情的にそう言っておいた。

その方が、無難だ。

 

「わたしが、帰りたくないって言うのも分かるでしょう?あの顔を見るくらいなら、ここに一晩でも二晩でも泊まった方がマシよ!」

 

ご主人はきっともっと帰りたくないだろう。

 

でも、Aさんにも同情の余地はある。

 

確かにどんなにまずくても、捨てるのはひどいかもね。

しかもよくあることだと言うのだ。

私だって、せっかく作ったものを捨てられたら、ただじゃ置かないムキー

 

だが、

 

うちの夫は、これと言って自慢できるところはないが、ご飯の文句を言ったことは一度もない。

意外といい人かも照れ

 

人は、物事を相対的に考える癖がある。

 

だから、Aさんの愚痴を聞くのも一見無駄な昼休みを過ごしたような気がしないでもないが、

いいこともある。

 

人の不幸は蜜の味と言うが・・・・・・・

 

蜜の味とまではいかないが、

私は、やっぱりショッピングセンターなどに泊まりたいとは一切思わない。

 

我が家は今日も平和である。

 

家事をしたって褒められもしない。

プレゼントがあるわけでもない。

 

それでも何事もなく過ごせる毎日は幸せなのかも。

 

そんな当たり前のことに気が付いたニコニコ