JR西日本株主優待券って聞いたことあるけど、それってどうなの?
気になってはいるけど・・・・・よくわかんないのよね・・・・。
お正月やお盆の帰省、親戚の葬儀や結婚式で、又は仕事などで新幹線を利用する場合、もうちょっと安くなる方法ってないのかしら?
そう思ったりしたことありませんか?
私達って、知らないことで「得を逃す」ってことありますよね。
今は必要ないけど、あなた、もしくはあなたの家族がいつ何時
「急に○○まで新幹線で行かなきゃいけなくなったの!」なんてこともあるかもしれません。
そこで、検討する選択肢の一つとして、JR西日本の株主優待券をご紹介したいと思います。
別に、株主じゃないから関係ないんだけど‥‥。
いえいえ、これから説明するのはどなたでもご利用できる方法です。
目 次
1、JR西日本株主優待券ってどんなもの?
2、優待券利用範囲
3、途中下車について
4、株主優待券の購入場所
5、優待券を利用した場合の計算
6、指定席の予約
7、最後に
JR西日本株主優待券とは、あなたがこの優待券を利用することによって、お1人様片道切符が半額になる券です。2枚の利用で往復が利用できます。
1枚の優待券で複数人分の切符を購入することはできません。必ず、1人につき片道1枚、往復で2枚です。2人往復なら4枚必要です。
優待券は、JR西日本の新幹線、在来線全路線が対象です。
切符を買う時に株主優待券に利用区間を記入しJR西日本の窓口に差し出すことにより、あなたは株主様扱いとなり切符代が半額になるのです。
通常、JRさんでは様々な割引切符が販売されていますが、その多くがお盆お正月ゴールデンウィークなどのピーク期に使えないようになっています。それに対して、JR西日本の株主優待券はそういった制限がなく一年中いつでもご利用いただけます。
優待券は、毎年発行されており、期限が6月1日から翌年の5月1日までです。期限間近の場合はちょっと気を付けて下さいね。
新大阪~上越妙高
上記画像がJR西日本さんが発行されている路線図となります。株主優待券がご利用いただける範囲となり、赤が新幹線、青が在来線です。
山陽新幹線は博多~新大阪間、北陸新幹線は、金沢~上越妙高までがJR西日本の新幹線がご利用いただける区間となります。
それと、新大阪から幾多の在来線が出ています。こちらもJR西日本の路線となりますので、乗り継ぎでご利用ができます。片道行程でしたら、複数の列車を乗り継いでも料金は半額です。但し乗り継ぎ割引との併用はできません。それぞれの目的地に応じて、①②③④のようなご利用の仕方ができます。
①山陽新幹線のみ
②在来線のみ(長距離)
③山陽新幹線+在来線
④山陽新幹線+在来線+北陸新幹線(上越妙高まで)
最強の使い方と言えば、山陽新幹線で博多→新大阪まで、サンダーバードで新大阪→金沢まで、北陸新幹線で金沢→上越妙高と、これがすべて正規料金の半額になります。
株主優待券が利用できるものとできないもの
利用できるもの・・・・・乗車券、特急券、急行券、指定券、グリーン券
※通常の片道切符だったら、OKぐらいに覚えといてください。
利用できないもの・・・・・上記以外
基本、途中下車に関するルールは、通常切符と同じ扱いです。
まず、切符代はどのように構成されているのか。
①運賃・・・・乗車券
②料金・・・・特急券、急行券及び指定券、グリーン券
①は、在来線の普通列車、快速がご利用できます。
①+②は、新幹線、特急列車、指定席がご利用いただけます。
そしてこの中で途中下車ができるのは①乗車券のみになります。②特急券、及び指定席券は降りた時点で、権利が消滅します。
例えば、博多から新大阪に行く場合に、一旦岡山駅で途中下車するとします。この場合、最初の段階で、博多~新大阪間の切符を買ってしまうと、岡山で降りる時に特急券と指定の部分はなくなります。よって、岡山駅で、新たに新大阪までの②の特急券と指定席券を購入しなくてはなりません。
このような場合・・・・・・・・
株主優待券を最初に利用される段階で、下記のように3枚の切符を購入することによって、途中下車以降も割引を受けることができます。
博多~新大阪間の乗車券
博多~岡山間の特急券+指定券
岡山~新大阪間の特急券+指定券
JR西日本の株主優待券で購入した乗車券は、現段階では途中下車の回数の制限はないようです。ただ特急券などは、くれぐれも区分けして購入してくださいね。
株主じゃない人はどうするの?
お近くの金券ショップ、又はヤフオクなどで手に入れて下さい。
金券ショップで5000円ほど、ヤフオクで4500円ほどで売られています。
高っ!
そう高いんです。しかも、優待券ですのでこれだけで新幹線に乗れるわけではないんです。
いくら半額と言っても元手が5000円近くかかるとなると、それなりの移動距離じゃないと得ではありませんよね?
片道料金が最低12000円以上ぐらいのところで利用しましょう。
目安として、新幹線の利用だけだとしたら、博多からだと岡山以降、逆に新大阪からだと、新山口以降ぐらいじゃないと利用するメリットはないといえます。
で、この優待券ってどれぐらい得なの?
あなたの関心事は、やはりそれですよね。
始発地、目的地は、それぞれ違うものですから計算に当てはめる金額もそれぞれですね。
まずあなたが利用される移動区間の片道の通常料金を調べて下さい。
(片道の通常料金×0,5)+仮5,000円=優待券を使った場合の料金
※5000円と言うのは、あなたが株主優待券を買う時に支払う金額です。(購入場所により変動)
この計算は、必ず片道計算です。往復の場合は同じ計算を2度やることになります。
それでは、例に当てはめていきますね。博多~新大阪間で見てみましょう。
博多~新大阪間ののぞみ指定席の片道通常料金は15310円です。
では、この区間を上記の計算法に当てはめてみます。
(15310円×0.5)+5000円=12650円(端数切捨て)
15310円-12650円=2660円お得
この計算で行くと、片道で2660円、往復だと倍の5320円、ご夫婦(2人)で行かれると、10640円の差が出ます。
ちょっと待って!
実は、博多~新大阪などの主要地の切符は、実は、金券ショップで6枚切符のバラ売りがされています。13300円程です。優待券の方がちょっとだけ得にはなります。但し、こちらの切符はピーク期間はご利用いただけませんので、そういった時こそ効力を発揮します。
又、最近ではJRさんもいろんな割引切符が出ており、さらにお得なインターネット割引、早得などの切符もあります。会員登録が必要だったり、早めの予約が必要だったり、ピーク期は使えなかったりとそれぞれに条件があります。そういった条件がクリアできるのであれば、こちらも併せてご検討されて下さい。
あくまでも、株主優待券は、選択肢の一つとして考えましょう。
ただ、色々調べるのは面倒くさい!
と言われる方は多いようです。特にご年配の方はそうみたいですね。
私の働く金券ショップでは株主優待券は人気の商品です。使い慣れると結構重宝されるのか、同じ方が何度も買いに来られます。会社関係でもよくご利用いただいています。特にピーク期になると、6枚切符のバラ売り切符がご利用いただけないため、株主優待券をご紹介すると、多くの方が買っていかれます。やはり皆さん帰省費用はできるだけ安い方がいいですものね。
JR西日本の株主優待券が利用できる窓口は、当たり前ですがJR西日本の窓口だけです。
米原、京都、新大阪、小倉、博多の5駅には、JR西日本の窓口とJR他社の窓口があります。間違えないようにしましょうね。
特に、福岡にお住まいの方がよく勘違いされるのが、近くの駅の窓口で、株主優待券を使って指定席の予約をされようとすることです。残念ながら、その窓口,JR九州さんですから。
JR西日本の窓口は、博多駅と小倉駅の二つだけです。指定席の予約は、一か月前からできるのですが、事前にこの二つのどちらかの窓口まで足を運ぶ必要があります。
最近では、新幹線の切符を予約をする場合、ネットで座席指定ができ、尚且つ、支払いもカードだけでなく銀行、コンビニ、ネットバンキングなどで可能になりました。便利になったものです。
残念ながら、優待券利用の場合、こういったことができません。ピーク期間のご利用はできるだけ余裕をもって、お早目に窓口予約をされて下さい。
株主優待券のご利用は得か損か?
あなたがご利用になりたい区間によって、それは違ってきます。
計算例が、割引切符のある博多~新大阪間で比べてみたせいか、あまりお得ではないと思われたかもしれませんね。
でも、でも、ご利用になる区間は人それぞれです。
あなたが行かれる片道料金と、是非、株主優待券でのご計算分と比べて下さい。
もし、「得」と出たら、金券ショップにGOしましょう。