郵便局には交換制度なるものがあります。
書き損じ、又は不要になったハガキや切手を5円の手数料を払って、別の種類の切手やハガキと交換できるというものです。
交換できる商品は、通常切手(弔事用含む)、通常ハガキ、往復ハガキ、レターパック、スマートレター、郵便書簡です。(グリーティングのシール切手やふるさと切手などの特殊切手は対象外)
多くの方はご存知ですよね。
でも、これは知らないのでは?
封筒に貼りつけた切手、いつか剥がして使おうと思って直しこんでいませんか?
実は、貼り付けているものも5円の手数料で交換ができます。但し、封筒に貼りつけたまま持って行ってくださいね。
私は仕事柄、不要になった切手やハガキについての質問を受けることが多いんですが、意外と郵便局で交換ができるということを知らない方が結構いらっしゃるんですね。
増してや、年賀状の販売期間中に行われている特別なサービスについてはもしかしたら知らないのでは?
そんな思いがムクムクと湧き上がったので、説明しておきたいと思います。
古い年賀状で、今年発行の年賀状とは交換ができない。
これは手数料を払ったとしても同じです。これはご理解されていますね?
ですが、今年発行の年賀状は、今年の種類違いの年賀状と交換ができることは知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まだ何も書かれていないもので、買ったままの状態であれば無料で交換ができるんです。
名目は、あくまでも「買い間違い」です。くれぐれも、気が変わったとかの理由を言うのはやめましょう。
私のいる金券ショップのお客様は、この無料交換のことをご存じないようです。
この無料交換は、年賀状販売期間中の特例です。是非とも買い間違いの時は利用しましょう。もちろん、夏に発行される「かもめーる」も同じ扱いです。
年賀状の販売期間は平成29年11月1日~平成30年1月7日まで。
交換できる年賀状は下記のとおりです。
①無地 52円
②無地(インクジェット紙) 52円
③無地(インクジェット写真用) 62円
④ディズニーキャラクター 52円
⑤ハローキティ 52円
⑥スヌーピー 52円
⑦いろどり(うぐいす) 52円
⑧寄付金付き絵入り 57円
※値段の違う年賀ハガキは、差額を払います。
次に書き損じの扱いですが、こちらも年賀状販売期間中に限り交換が可能です。
年賀状販売期間だと、新年賀状を書き損じたとしたら、5円の手数料で新年賀状と交換してくれます。もちろん、期間を過ぎれば(過ぎなくても)、他のハガキや切手とも交換できます。
印刷ミス。
ちょっとしたズレや逆さま印刷・・・・しかも一括印刷・・・・・・・
慌てて印刷中止を押すが、なぜか印刷機の反応が遅く
「ストップ、ストップ、ストップ、ストップ、ストップ・・・・・・・・・・・」
自分の声だけが、むなしく鳴り響くなんてこと・・・・・
経験したことはありませんか?
私よくやるのよ・・・・・
私のいる金券ショップでは、書き損じのハガキを買い取っていますが、
「よくも、まあ、こんなにたくさんミスりましたね、お気の毒に・・・・・」と言いたくなるようなお客様がいらっしゃいます。言わないけど・・・・・
全くありがたいお客様です。
印刷ミスなら、買い足さないで、郵便局で5円の手数料で交換しましょう。
ところで、年賀状は52円だけど、通常ハガキは62円ですよね。
今日、年賀状を買いに来られたお客様からこんな質問を受けたんですね。
「年賀状って、年明けたら62円になるのかしら?それとも年賀状だったらずっと52円なのかしら?」
どっちも違います。
年賀状に限り、平成30年1月7日までは、52円が適用されます。細かく言うと、1月8日の朝一番の集荷分までとなるので、1月7日の夜出しても52円で大丈夫ですよ。それを過ぎた年賀状は、必ず10円切手をプラスして下さいね。じゃないと、料金不足で戻ってきますから。
新年早々、差し戻しなんて、気分のいいものじゃありませんものね。
又、私製ハガキを使って年賀状とされる場合でも、朱記でハッキリと分るように「年賀」と書かれていれば、年賀状と同じ扱いで、52円の切手でちゃんと配達してくれます。
喪中になってしまった!
年賀状を買ってしまったのに喪中ハガキを出さなきゃいけなくなった。
なんて人、いますよね。
年賀状は、身内に不幸があった場合、年賀状販売期間中であれば、喪中ハガキと無料で交換してくれます。もちろん差額は払ってくだいね。
このことは、前回の記事、喪中はがきいつ出すの?もらったらどうするの?でもちょっと触れていますが、実は無料で交換できる範囲は喪中ハガキだけではないんです。
人によっては、喪中ハガキは印刷屋さんに頼むので、喪中ハガキなんていらないという人もい
ますよね?
そういう時は、通常の交換制度と同じく、通常ハガキ、往復はがき、通常切手、レターパック、スマートレター、郵便書簡と交換しましょう。さすがに返金は無理ですからね。
この場合も身内の不幸の場合、さらに年賀状販売期間中であれば、交換手数料は発生しません。
意外と多いのが、そのまま年賀状のことを忘れて、ずい分後になって慌てて郵便局に持ち込まれるケースです。
販売期間中を過ぎれば一枚に付き5円の手数料が発生し、枚数が多ければその手数料はバカになりません。できるだけ年賀状販売期間中のサービスを利用しましょう。
どーせ、一等なんて当りもしないんだけど・・・・・それでも毎年、ちょっとだけ楽しみにしているお年玉商品、来年は、幸運にあやかりたいものです。
それでは、どんなお年玉が用意されているんでしょう。
まあ、毎年似たり寄ったりですけどね。
1等・・・・・・・セレクトギフト(12万円相当)又は、現金10万円のいづれか選択。
※セレクトギフトは、一万点以上の商品・旅行・体験プランの中から選べるようになっています。
※現金10万円は、現金書留での発送となります。
下6桁が当選番号となり、100万本に付き1本が当たります。かなり確率低いですね。
2等・・・・・・・ふるさと小包など
下4桁が当選番号となり、1万本に付き1本が当たります。
3等…‥‥お年玉切手シート
下2桁が当選番号となり、100本に付き2本が当たります。
もし連番で100枚買われて、全部友人知人に出したとしたら、その中の2人が確実にこの3等に当選することになります。
お年玉の抽選会・・・・・平成30年1月14日(日)
お年玉商品交換期間・・・・・・平成30年1月15日(月)~7月17日(火)までの約半年間です。
日本郵便の発表によると、2018年の年賀状用の発行枚数は、当初印刷分で25億8600枚です。2003年の44億6000万枚がピークで、その後多少の増減はあるものの確実に減ってきています。
今や、SNSでいつでもどこでも気軽につながれる時代ですものね、あえて年賀状は出さなくてもいいや、そう考える人が増えてきているのでしょうね。
じゃあ、このお年玉付き年賀状が最初に発行されたのはいつ?
昭和24年12月発行。その時の発行枚数は、1億8000万枚です。
今の発行枚数とは大違いですね。当時はまだ、戦後の混乱が残っていた時代で、人口も8200万人程です。一部では復興ムードが漂っていたものの、まだまだ、庶民の方はお正月だからと言って、浮かれ気分ではなかったのかもしれませんね。
その時の年賀状の値段は2円(寄付金付3円)です。
当時は、今のように、新幹線もなく民間人の飛行機なんて夢の時代です。会いたい人にも、なかなかすぐには会えなかったはずです。一家族にたった一枚だけ出すなんてこともあったでしょう。実際、戦後復活した年賀状が庶民に浸透するには、もうしばらくかかりました。ですから、この頃、年に一度、お世話になった人に、なかなか会えない旧知の友に新年の挨拶をする年賀状はとても大切ななことだったと推測されます。
一枚一枚、いいえ、一文字一文字、思いを込めて書かれていたでしょう。今みたいに、書き損じたときのために余分に買うなんて、ありえなかったでしょうね。増してや一括印刷なんて、罪深い非国民のやること!なんて、当時の方から、お叱りを受けるやもしれませんね。
年賀状って、2円、5円、7円、10円、20円、40円、41円、50円、52円と時代とともに変遷しています。
面白いことに、年賀状は30円がないんですね。20円から一気に40円です。実は、官製ハガキの方には30円があるんですよ。でも、発行されたのは、1981年の1月20日~4月1日までなんです。たったの2カ月ちょっと。
私も、さすがに2円の年賀状と、30円の官製ハガキは見たことがありません。
じゃあ、他の値段のハガキは見たことあるの?あんた年サバ読んでない?80歳過ぎてる?
と、言われそうですが違う!まだ年金さえもらってません!
実は、金券ショップに1年に1度ぐらい買取としてお持ちになる方がいらっしゃるのです。
お持ちになるのはご本人ではなく、解体業者の方です。取り壊した古い家の中からでも出てくるのでしょうね。昔の人は何でも大事に取っておきましたからね。
さすがに5円、7円、10円のハガキは、買いませんわ。
もともと、お店によって、買うハガキの額面は違います。現発行の新ハガキしか買わないところもあるぐらいです。
日頃お世話になってるあの人、古い友人知人、もしくは、しっかりと顔を突き合わせている同僚・・・・・
年賀状は、庶民がはぐくんできた貴重な文化です。どんなに形が変わろうとも、一年に一度大切な人の健康と幸せを祈るって素敵なことじゃありませんか。
そろそろ、皆さんも年賀状の準備に取り掛かられると思います。
毎年のことですので、是非この年賀状販売期間中の郵便局の優しいサービス?について、頭の片隅にでも覚えておいて下さいね。