私たち女性は、どんなにアイチエイジングに精を出してもほんのちょっとの「臭い」がすべての努力を台無しにする。ミスユニバースの絶世の美女が、AKBの柏木由紀が女優の石原さとみが、もし口が臭かったら・・・もしその匂いがTVの画面を通して発せられていたとしたら、世の男性はあれほど彼女たちに熱狂しただろうか。否!女性にとって、顔のパーツは大事ではある。もちろん男性にとってもだ。それでもその評価の前に、絶対にクリアしておかなければならないものがあるとしたら、「臭い」である。と言っても体臭もあるだろうが、数的に少ないと思う。多くの人が気にしているのは口臭ではないだろうか。口臭は、素敵な笑顔も台無しにする。若い人にも口臭の悩みはあると思うが、年を重ねるとさらに深刻になる。知覚過敏、歯周病、口内炎、歯肉炎、口の中のねばねば。こう言った口内のトラブルは口臭のもとになる。できれば、息はさっぱり爽やかでいたい。
私はつい最近まで、自分の口臭など気にも留めていなかった。私は自分が臭うなどとはつゆにも思っていなかったのだ。
2週間ほど前のことである。帰り際に職場の玄関先でお客様に声をかけられた。〇〇花屋さんはどう行けばいいかと尋ねられた。方向ぐらいはわかったが、道を説明するほどには詳しくない。その若い女性は、スマホで道を調べているようだった。「この角を曲がればいいんですよね?」とスマホの地図を指示す。私は、彼女の手に握られたスマホをのぞき込んだ。老眼なのでさらに顔を近づける。いくら見てもその角がどこかさえ分からない。私はもともと地図が苦手だ。私に聞くな!と思ったが、幸い門のところに人がいた。「あそこにいる男性が道には詳しいので聞いてみてください」と言った。彼が、道に詳しいかどうかはわからなかったので、難しい決断であった。でもその後、去り際に彼女は妙なことを言った。
「口が臭いのにすみません」
確かに言った。
何にも思わなかった、その時は・・・・・。
3日ほどたってその言葉が私の頭に蘇ってきた。ドラッグストアーで偶然見た「お口の臭い気になりませんか?」のキャッチコピーを見たのだ。
気になると、どんどん気になりだす、私の悪い癖だ。あの時、彼女に口臭などなかったと思う。もしかしたら、私の方に口臭があって、彼女はそれをやんわりと私に悟らせたかったのだろうか?それとも嫌がらせ?そんなことはないだろう、彼女は去り際に笑顔だったのだから。
その日ドラッグストアーから帰った私は娘に息を吹きかけ、どう?と聞いた。
「今日は臭わないけど、時々ドブみたいに臭う時があるよ」
ドブ?ガーン!
口臭は自分では気づかない。気づいたときは、周りに人が近づかなくなっている。これって最悪だ。
時々ないだろうか、友人と話しているとき「ちょっと臭いんだけど・・・」と思うこと。あえて言わないだろ?もともと、よほどひどい人は別にして‥‥いやどんなに臭くても私は言わないな。息を止めて我慢する。命を懸けて我慢する。それほど人に臭いとは言えないものだ。きっとあなたが臭かったとしても言ってくれないだろう。
私の場合、加齢による歯肉退縮が起こっていた。歯の根元が若いころに比べると露出してきているのだ。こうなると細菌が繁殖しやすくなり、歯周病の原因にもなり、口臭のリスクは高まる。
何とかしなきゃ!もう、ガムをくちゃくちゃするぐらいじゃ限界だ。
そう思った矢先、とても効果を発揮するものを聞きつけたので紹介したいと思う。
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の健康法の一つにオイルうがいというのがある。名前の通りオイルでうがいするだけ。特別なことをやるだけでなくホントにうがいだけ。何度も言うがうがいだけ。やったことない人は、想像してみるとわかるが、「何となく気持ちわるそ~、だって油でしょ、口の中ドロドロ」と思われる方もいらっしゃると思う。そしてほんとにドロドロで気持ち悪い。でもこの気持ち悪い方法が、びっくりするほどの効果をもたらすのだ。
オイルうがいって名前が気に食わない?老いるうがいじゃないから安心してね。むしろ毎日のうがいで、表情筋まで鍛えるという副産物まである。
オイルっていつも使ってる日清のサラダ油でいいの?
ンなわけがない!
使うオイルは太白ゴマ油だ。確かに日清のサラダオイルに比べるとかなり高い。と言っても普通にスーパーで売られているようなものだ。ないところもあると思うけど。
ごま油には強い抗酸化力がある。このごま油で、口の中のクリーニングを行い、歯周病や虫歯や口臭を引き起こす細菌や汚れを落とし、口内のトラブルにアプローチする。
口内の衛生状態を改善することはとても大事だ。
40代以上の80パーセント以上が口臭の最大原因である歯周病にかかっていると言われている。歯周炎を放置しておくと歯周組織が破壊され歯槽膿漏になり歯が抜けてしまうこともある。キムタクのように年齢を感じさせないイケメン男でも、歯が抜けて口が臭かったら幻滅だ。
オイルうがいを続けていくと、経皮吸収効果により、歯茎までごま油が浸透し、健康的なピンク色を取り戻すことができる。
経皮吸収効果とは、例えば虫に刺されたら薬塗るだろ?これって表面に塗ってるだけだけど、薬効成分が皮膚から直接皮下組織や血中に浸透してかゆみが治まってるんだね。もともと皮膚から化学物質が入るのは自然なことなのだそうだ。
普段使ってるシャンプーや石鹸や歯磨き粉、食器用洗剤も、そうだと思うと怖いね。
最近のオーラルケアーにマウスウォッシュなどがある。手っ取り早く口臭をごまかすために香料や強い洗浄力を持つ化学物質などが含まれている。口の中に傷がある人は、要注意だね。その点ごま油は100パーセントピュアで、もともと口に入れて体内に取り入れるもんだから、安全安心なのもポイントかな。
オイルうがいは、欧米のセレブの健康法としても人気が高い。セレブがごま油?ちょっとミスマッチのような気がするけど、ゴマ油は、はるか数千年前からその効果が伝わって継承されてきたもののようだ。古代エジプトではミイラの防腐剤に使われたり、絶世の美女と言われたクレオパトラの美容液に使われりしたんだね。
え?じゃあ、ごま油ってクレオパトラのように男を次から次にたぶらかせるの?いやいやいや、飛躍しすぎだから。
オイルうがいは、口臭予防だけではない。オイルを口の中で動かし、日ごろ使わない筋肉を使う。そのためほうれい線予防に効果を発揮するだけでなく、経皮吸収効果よって、肌が美しくなるらしいのだ。
ではどうやるの?まずは、太白ごま油を手に入れよう。
私が手に入れたのは、これ。手っ取り早くアマゾンで購入した。
マルホンの太白胡麻油450g、2本で税込み1596円。
うがい何回分かな?一回に使う分量は、おちょこ一杯分だから、2本だとかなり使えそうだ。
この太白胡麻油は、焙煎せずに生のまま絞られているのか特徴で、味も香りもあっさりしている。もちろん普通に料理にも使える。もともと食用だ。
別に、ゴマ油の宣伝しているわけじゃないから、太白ごま油だったら何でもいい。
ではやり方を説明しよう。
➀おちょこ一杯分の太白ごま油を口に含む。
②ごま油を口の中で左右前後に動かす。
③5分継続。
④吐き出す。吐き出す油が白くなっている。
⑤口をゆすぐ必要はないが、気になるならぬるま湯で軽くゆすいでもOK。
一日一回でいい、やる時間は朝がお勧めだ。一日の中で一番口の中が汚いのが朝だ。あなたが中高年なら、朝の口の中のネバネバに顔をしかめたことのある方もいるだろう。経皮吸収効果を考えると、歯磨きをした後がより効果的だ。無理であれば、基本いつでもいい。インフルエンザが猛威を振るうこれからの季節は、外から帰ってきてやるのも予防の一つになるだろう。なぜなら、オイルうがいは根こそぎ口内の菌を除去してくれるのだから。
一回目、私はストップウォッチをじっと眺めながらオイルうがいをやったが、これはやらない方がいい。日が暮れるんじゃないかと思うほど長く感じた。なんせ初めてなもんで、口の中が気持ち悪い。そして、口が痛くなる。これは日ごろ使っていない筋肉が動いているせいだ。人間は居心地が悪い状況に立たされると、時間を長く感じるようだ。
それで、二回目からは、ながらうがいに切り替えた。朝すぐすることと言えば、朝食づくりだろう。うがいって、わざわざそのための時間を取る必要もないことに気がついた。口の中を動かすだけだから、何をやろうが支障がない。お弁当を作りながら、スクワットをやりながら、鉄アレイを持ち上げながら、洗濯物を干しながら、猫のグルーミングをやりながら・・・・だが、カラオケの練習はできない…残念だ。
5日もすると、気持ち悪さも感じなくなったし、口の筋肉の痛みも失せた。
口臭は人を嫌な気分にさせる。もしその原因が自分だとしたら・・・・・・
もし、それを人に指摘されたとしたら・・・・・・
「昔から、臭いって思ってたのよね」
どうせ言うなら早くいってくれ・・・・と言いたいところだが、そこが口臭の最も痛いところだ。
私も若い頃は口臭など気にならなかったが、中高年になるとそうはいかない。口臭は大概が口内のトラブルが原因だ。オイルうがいは口臭をごまかすのではなく口の中の健康を取り戻しその結果、息も爽やかになるという、根元に働きかける方法である。
あなたが中高年ボッチだとしても、コンビニぐらい行くだろ?吉野家ぐらい行くだろ?人は誰だってどこかでつながっているものだ。
口臭は人とのつながりを断つこともある。
もし、簡単な方法で口臭を予防できるとしたら?
もし、口臭を根元から除去できる方法があるとしたら?
そしてあなたがお金も手間も使いたくないとしたら?
オイルうがいは超オススメである。