世にも美しいガンの治し方・・・・?
そんなのアリですか?
ふざけた?タイトルと全然それっぽくない表紙に惹かれて読んでみました。
中味もかわいい絵がいっぱい‥‥イメージ違うんですけど何、この違和感。それでもこの本には病気の「本当のこと」が書かれてました。
この世で最も怖い病気がガンだと、多くの人が思っていると思います。最近はがんも医学の発達で初期であれば抗がん剤や、手術で治るようになりました。でも進行が速いガンであれば、やはり手の施しようがないなんてことはあります。
ムラキテルミさんもそんな一人でした。
ムラキさんは当初、急性肝炎と診断され投薬治療中でした。それが、突如として、肝臓に腫瘍が見つかったのです。2カ月前にはなかったはずの腫瘍・・・・彼女のガンは原発性肝臓がん、彼女のガンはゴルフボールぐらいまで大きくなっていました。
命と向き合わざるを得なくなったムラキさん・・・・
この本はある方法を試すことによって、なすすべがなかったガンを13カ月で克服したムラキさん自身の体験記です。
2009年5月、ムラキさんは肝臓がんで余命3カ月の宣告を受けます。手術、抗がん剤治療での延命は望めず、絶望の中、出会ったのが石原結實博士のメソッドでした。
石原結實博士
東京の石原クリニック院長。免疫の中心である白血球の機能が運動や食事によってどう変化するかの研究をして医学博士の学位を取得。40年近く医師として自然療法を研究され、西洋医学とはちょっと違う角度から健康法の啓蒙活動に力を注がれている。テレビ、ラジオなどの出演、全国講演、著作(300冊)など活動の場は多岐にわたる。
世にも美しいガンの治し方・二つの方法
・一日一食
・体温を上げること。
ムラキさんが実践したのはこの二つです。西洋医学に見捨てられた末期がんの患者の治療法としては思えないほど簡単そうに思えますが・・・・・
これが功を奏したのです!
「肝臓ガンが溶けてしまいました」
ムラキさんはガンが治ったことを、こう、表現しています。
まるで氷点下でカチンカチンに形を作った氷が、寒さが過ぎ去り自然に解けたかのよう。ガンは免疫力のある正常な体温を持つ体にはその姿をとどめることができません。
ムラキさんは言います。
「治癒に至るには1つだけ必要なエレメントがあります」
それは・・・・・継続すること!
自分で選んだ治癒法で絶対に治ると信じて続けること。つまり治るまでやり続けることだそうです。
しなやかに、そう発言するムラキさんですが・・・・
その過程にはコントロールしがたい様々なデトックス(解毒作用)に見舞われます。
まさに「言うは易く行うは難し」です。
石原メソッド開始
ムラキさんの体温は35.1℃。
石原先生によると、「すべての病気の原因は血液の汚れ!」であり、血液の汚れは、低体温と食べ過ぎから起こるそうです。
それに加え、ムラキさんはこれまでたくさんの薬を飲んでいました。鎮痛剤12錠、抗うつ3錠剤、睡眠薬1錠、胃薬1錠。薬は身体を冷やし、血液を汚し、肝臓に負担をかける。そんな村木さんを見て・・・・
石原先生は無情にもムラキさんにこう言ったのです。
鎮痛剤?痛いのは生きている証拠。
抗うつ剤?憂鬱ならとことん落ち込めばいい。
睡眠薬?眠れなければ起きてればいい。
胃薬?胃が悪くなってから飲めばいい。
あなたが作った病気は、あなたが治すのです!
ムラキさんは薬をやめた。
こうして石原メソッドはスタートしたのです。
11日間のジュース断食~少食へ(一日一食)
石原メソッドは人参リンゴジュースとショウガ紅茶がメイン。
下して下して体のあちこちで起こる排毒作用。トイレにこも日々。もともと末期がんなのに鎮痛剤がないのだから壮絶な痛みとの闘い。味覚障害、耳鳴り景色がモノクロに見えることもあったそうです。
その甲斐あって3カ月後、血液中のガンは消えた。まだこの時点では、レントゲンの腫瘍は写っている状態。その後、自宅でも石原メソッドの一日1食を続けられ、ついに13か月目に、画像に写るはずの腫瘍が跡形もなく消えたそうです。
さらに、25年来の花粉症、20年来悪かった腎臓まで治しにかかったのです。
この本の一部がムラキさんのブログ(アニメ版あり)でも紹介されています。石原メソッドの食事法やどうやって体温を上げる工夫をされたのかなど詳しく知ることができます。興味のある方はGO!👇
ムラキさんってどんな人
なぜか重い内容なのに、童話風に明るいイメージで書かれているこの本、最初は一般人の方の本なのかな、と思って読み始めました。調べてみると・・・・まだ、ガンの宣告前の2008年、日本で初めてのバイイング&セールスオフィス(エル・シャン)設立。370億円という驚異的に売り上げで{外野の夜明けにカリスマバイヤーとして出演と、まあ、なんともすごいお方。バリバリのキャリアウーマンだったんですね。しかも活躍の真っただ中ガンを宣告されたのですから、まさに天から地に落とされた気分だったでしょう。
それでも、世にも美しいガンの治し方によって、ムラキさんは現在、バイヤー&セールスパーソン、マクロバイオティック料理研究家。著作家、として、活躍されているようです。
ガンを治した人たち
この本の中には、自分の身体を一ミリも傷つけずにガンを治した人たちが紹介されています。これまで、西洋医学一辺倒だった苦しい治療である手術、抗がん剤治療ではなく、全く違う方法で治った方たちです。
石原メソッドで治った方はもちろんですが、コータック療法(温存療法の進化版)という切らない治療法をしてくれる病院を自ら探し、乳がんを治癒した人の話。暖かな温泉のそばにいることで20か所に移転していたガンにもかかわらず治してしまった話、治すことをあきらめて世界一周で、船舶の中お酒とマージャンを楽しんで、免疫が高まったのか?いつの間にか無数にあったガンが消えていた人の話、ゴミ拾いをして感謝に気づいたら、胃がんが消えていた脳外科医の話など。
こういったガンを患っている人が元気を取り戻した話は、希望になりませんか?
一体何が人の身体を癒すのか?考えさせられます。
世にも美しいガンの治し方の意味
私は、本の後半部分でやっと、ムラキさんが「世にも美しいガンの治し方」とタイトルをつけたのかわかりました。
ムラキさんは治癒には至ったものの、そこに至るまでは苦しい思いをたくさんされています。末期ガンが鎮痛剤を使わないって耐えがたい痛みだったはずです。なのになぜ?世にも美しい?なのでしょう、疑問でした。
ムラキさんが美しいと表現したのは身体のことを言ったのです。普通のがん治療は、抗がん剤で髪の毛が抜け、体の中は薬剤まみれになります。手や足は注射や点滴の針の跡、チューブの跡、それに加え、手術で大きなメスの跡が残ります。でも、ムラキさんが選んだ治療法は針一つ、チューブ1つ、メス1つ使わずに、きれいな体の状態のまま治す方法です。表面だけではなく体の中もすべての毒素を取り去っています。まさに、これこそ世にも美しいガンの治し方ですよね。
ムラキさんは針先1つも身体を傷つけずにガンを治した方法を、世にも美しいと表現したのです。
最後に
私も、そしてあなたも、ガンでもないし大病を患っている人でもないと思います。でも、私たちは、ガンになっている人と同様に健康であり続けることを願います。人間は本来健康であることが自然です。石原先生が言うように
あなたが病気を作るのです!作ったあなたが病気を治すのです!
これが「本当のこと」なのでしょう。
ムラキさんがガンに克服された二つの方法から、私たちが元気でいるためのヒントがあります。食べ過ぎないこと、そして体を温めること!
それが、病気の原因である血を汚さない方法だと。
血液の汚れが病気の原因であると。
いつも意識しておきたいものです。